今まではなかったと思うんだけどある日気がつくと
「頭の上、表面にパサパサふわふわと浮く髪の毛が出てきたような…」とか「しかも触るとザラザラしてジリジリしている」
そんなお悩みが最近出てきていませんか?
サロンの現場でも


といったご相談があります。
その正体はダメージ毛ともくせ毛とも少し違う「エイジング毛」と呼ばれるもの。
その見た目の特徴的にダメージと勘違いしてケアしたりくせ毛だと間違いいつも通りの縮毛矯正をしてしまう方が美容師さんでも多いのですが
逆に悪化したり取り返しのつかない事になったりもしてしまうんですよね。
今回はそんなデリケートなエイジング毛の扱い方と事故を防ぐためのお話です。
できればお家時間が多い今だからこそ解決したいお悩みかと思いますのでぜひ知識として加えてみてください。
髪のエイジングは白髪だけではない
髪のエイジングと聞くとほとんどの方は「白髪」だけを思い浮かべがちですが髪の年齢のによる変化はそれだけでないんですよね。
大体30代以降から起こる今までツルッとしていたのにその中にジリッとした髪が現れる形状の変化もエイジングの一種。
これは髪の内部の水分量が低下し起こる現象で、ふわふわとまとまりなく浮くその髪は脆くダメージを受けやすい状態になっています。
指なんかでもそうですが水分量が低下し乾燥すると荒れやすくなりますよね。
水分量の低下→乾燥→ダメージへと進行→髪内部のタンパク質が流失
という負のサイクルが起こり見た目にも大きく影響を与えてしまいます。
発見のポイントは以下3つですが
- 手触りがザラつきジリッとして浮く
- 周りの髪と形状が違う毛がある
- 以前はあった艶がなくなってきた
ダメージはまだしも捻転系のくせ毛と似ていてその違いが分かりにくくなっています。
そのくせ毛との見極め方は
- 周囲の髪と形状が違い浮いている
- 濡らしてもウェーブにはならない
この2つに当てはまればそのお悩みはほぼエイジング毛で間違いないでしょう。
そして、エイジング毛により特に事故が起きやすいのが縮毛矯正。
縮毛矯正は特に要注意!
なぜ特に注意しなければならないのかというと薬剤への耐性が落ちているから。
くせ毛と勘違いしたり今ままでとの変化に気づかれずに普段と同じ薬剤選定をされてしまうと、思わぬダメージを受けたり焼き切れチリチリの状態になってしまう事が非常に多いです。
施術の前に「これってエイジング毛かも?」って感じたら必ず担当の美容師さんに相談してください。
理解し知っておられる美容師さんはもちろん多くいらっしゃいますが未然に事故を防げる可能性がかなり上がります。
エイジング毛のケアに必要なのはこの2つの要素
エイジング毛の解決方法として「集中トリートメントで栄養分を補いましょう」と紹介されているのをよく見かけますが、僕は正直ほとんど効果がないと感じています。
なぜなら、髪は死滅細胞といって再生する事のない細胞なので栄養分を入れたところで定着せずに流れ落ちるからです。
「エイジング毛が一般的なシステムトリートメントで治った!」なんてそんな甘い話はないんですよね。
実際にエイジング毛で悩まれご来店されたお客様に「トリートメントで治った」なんてお話は一度も聞いた事がありません。
このお悩みに本当に必要なのはこの2つです。
- 髪を疎水化し引き締め内部の水分量を維持できるようにする(疎水化)
- 髪の保水率を上げる(内部からの保湿)
髪内部の水分量が落ちタンパク質が流失している髪はダメージの穴に水分を必要以上に含んでしまうため親水性の髪になっています。
そうなると、ふやけたような状態になり、またその水分も維持する事が出来ないんですよね。
そのため高い保湿力を持つケア剤に加えて、元々の健康な髪の状態である疎水性の髪に戻してあげる必要があります。
疎水性になると適切な水分量をキープし見た目も艶とまとまりが出てダメージに対しても耐性が上がります。
疎水化と内部からの保湿。いうならばお顔の化粧水とクリームのようなイメージですね。
このキーポイントである「疎水化」の効果があるものはヘナが代表的です。ただ少し知識が必要で失敗すると過収斂になり髪がカチカチになってしまうので実際にはなかなか難しい。
なので僕の場合は「βeater-cream」と「ホホバオイル」のケアをベースにしています。
その理由は以下です。
・βeater-cream
髪のエイジングに特化したオールインワンクリーム。
本来は薬剤知識がかなり必要で複数の薬剤を組みわせたりする髪の疎水化を簡潔にこれ1本で出来る東京の髪質改善の匠が作ったクリームシャンプー。
サロンの後、数日の一時的な対処ではなくホームケアで持続的に効き目がある点がポイント。その時だけの効きだと解決にはなりませんしね。
フルボ酸の頭皮へのアンチエイジング効果と合わせてメインに僕は使用しています。
>>ご興味ある方はこちらのリンクから♪
・ホホバオイル
未精製の金色をしたゴールデンホホバオイル。
ドライヤーで乾かす前、洗い流さないオイルとして使用します。
なぜホホバなのか?というと髪内部への浸透が唯一確認されているオイルだからです。
エイジング毛に表面だけの作用は意味がなく髪内部へのアプローチが必須なため僕はこれを使います。
>>ご興味ある方はこちらのリンクから♪
βeater-creamの持続的な疎水化とホホバオイルの内部からの保湿が僕が思うエイジング毛の解決策。
このベースにくせ毛を活かす場合だと波状毛だとVoi+RIRIオイルのスタイリング剤を組み合す感じでサロンワークしています。
また分かりにくい捻転毛と混在しているパターンは意外と捻転の手懐け方だけで対処可能です。
>>詳しくはこちら→【それって実は】傷ませた覚えはないのにチリチリ、ジリジリ広がる原因と解決方法はこれ
まとめ
昨今、悩まれる方が多くなったエイジング毛問題。
ダメージや特に捻転系のくせ毛と間違われてしまいやすいですが
- その周囲の髪と違い浮いているか?
- 濡らしてみるとウェーブ形成するかしないか?
このポイントで判断してみましょう。
そして縮毛矯正をされる場合、上記に当てはまりエイジング毛かな?と感じたら必ず美容師さんに相談してください。
また、ケア方法としては「集中トリートメントで栄養分を〜」というのは原理的に効果がなく本当に必要なのは髪の疎水化と内部からの保湿。
今日のお話のまとめはこんな感じ。
エイジング毛って最近になって言われるようになった問題なのでまだまだ浸透していませんがすごくデリケートな悩みだと僕は思っています。
解決策も付け焼刃みたいなものが多くどうしたらいいのか分からなくなっている方も少なくはないと感じています。
ただ、その仕組みをシンプルに考えるとこの答えだったんですよね。疎水化と内部保湿。
もし今あなたがある日を境に気になりだしたザラつきふわふわ浮く髪に悩まされているのなら、ぜひ今回のお話を参考にしてみてください。
白髪と同じエイジング。周りに相談するのは少しためらいがあるこの問題はぜひお家時間が長い今のうちに解決策を見つけておきましょう♪
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