色々と言われるくせ毛さんのヘアカラー問題。
いきなりですが、以前に一度

と言われて驚いた事があります。
僕はご来店されるお客様の99%がくせ毛さんという少し偏った美容師なんですが、それゆえ「くせ毛のカラーについて」もちょくちょくご相談を受けていて。
結論から先に言うとくせ毛だからカラーができないなんて事はありえませんし、なぜそういった噂が流れたのか不思議なとこ。
ですが、お話を聞いている中で
- カラーしながらクセを落ち着かす
- 施術するとくせ毛が治るヘアカラー
- くせ毛にカラーすると広がって絶対に扱えなくなる
等々まぁなかなか複雑な説や事があるんですよね。
困惑してしまうのも無理はないかと感じます。
本当のところは一体なんなの?って思う瞬間はありますよね。
そこで今日はサロンでもお話しているくせ毛専門特化美容師が思う「くせ毛さんのヘアカラー事情」について書いてみます。
今の世の中ヘアカラーとは切っても切れない関係ですのでぜひ正しく知ってあなたの魅力に変えてしまいましょう
できないなんて事はない。でもここは気をつけよう
冒頭でも断言しましたが、くせ毛だからヘアカラーができないなんて事はまずありません。
くせ毛というのは髪を分類分けした中の種類の1つにしか過ぎないので発色のメカニズムや施術の原理は同じだからです。
ただ、1点気をつけたほうがいい事があるんですよね。
それはくせ毛さんは薬剤への耐性が弱い場合があるという事。
どういう事かというと、くせ毛さんは乾燥しやすい性質を持つ方が多いですよね。
指なんかでも乾燥していると傷がつきやすいのと同じで、髪も乾燥していると薬剤への耐性が弱くなりダメージを受けやすくなってしまいます。
この事が飛躍してカラーはできないってなったのかもしれませんね。
ですが解決策は普通にあって薬剤の刺激、濃度を下げて施術してもらえばいいだけ。
弱火でじっくりってのと同じ感覚で弱めの薬剤でゆっくりと時間を置いて施術する。僕はいつもそんなイメージです。
これで「ヘアカラーするとダメージで広がって扱えなくなる」って問題は解決。
個々それぞれ髪質って違うのが当たり前でそれに対応するのが僕達の当然の仕事です。過去にこんな経験がある方ももう一度、担当の美容師さんに相談してみましょう。
できないどころかカラーはくせ毛さんを活かす武器にもなるんですよ。
ヘアカラーはくせ毛さんの雰囲気を活かす武器
髪に関するモノやコトには明確な役割があります。
その中でヘアカラーという施術は雰囲気やイメージ、ニュアンスといった髪の抽象的な部分を表現する役割を持っています。
これをうまく利用する事によってくせ毛さんだけが持つ柔らかさや他には表現できないリッジ感といった独特の雰囲気をもっと魅力的に活かす事が出来るようになります。
波状毛さんのカール感をアッシュ系またはマット系のカラーで透明感を引き出し透き通るような曲線の重なりを表現したり
捻転毛さんのパサつきをピンク系やオレンジ系のカラーの持つツヤ感でカバーし毛先まで均一なプルンとしたウェーブに変えたりとかね。
合う色と合わない色は日焼け後の肌の変化で判断できて
赤くなりそのまま終わる方はアッシュとピンク向きで赤くなった後に黒くなる方はマットとオレンジが適しています。
または、最も退色しにくい8レベルまでのナチュラル系のリタッチをひたすら続けて最高の質のブラウンを作るなんて楽しみ方もあります。
ただこれは僕の一例ってだけであってカラーリングの本質は色の持つ雰囲気を楽しむという事にあります。なりたいあなたのイメージ像を叶えましょう。それがヘアカラーの役割です。
落ち着き収めるのはこっちの役割
では「カラーしながらクセを落ち着かす」とか「くせ毛を治す」なんて役割は本当は何が果たすのでしょうか?
それは
- くせ毛を無くすのなら縮毛矯正
- くせ毛を収め手懐け活かすのなら個々のくせ質に応じたスタリング剤
この2択以外にはありません。
カラーをして本当にクセが落ち着いた事がありますか?またはくせの広がりやうねりがなくなった事がありますか?
一度もないですよね。
今の世の中はいろんな謳い文句があり惑わされてしまうのも無理はありませんが
- 縮毛矯正→クセを改善する。消しストレートにする
- スタイリング剤→個々のくせ質の弱点をカバーし手懐け活かす
- ヘアカラー→ヘアスタイルの雰囲気を作る
と髪の原理に基づいた各役割を思い出してもらえれば失敗は無くなりますよ♪
髪質改善カラー?そんなの減力してどっちつかず中途半端にしか発色しないじゃん。最後にアイロン入れたら色飛ぶしね。体感しての個人的意見ですが笑
くせ毛をカモにしようとするな。
>>くせ毛を打ち消す縮毛矯正のお話はこちらで♪
→【美髪の要】縮毛矯正のデメリットを克服し艶を維持する方法と失敗チリチリを防ぐ基本はこれ
>>くせ毛を手懐け活かす唯一の方法はこちら♪
→【くせ毛に髪質改善トリートメントはNG】手懐けるために必須なのはこれ!効果のない負のループから抜け出そう
まとめ
くせ毛さんはヘアカラーができないなんて事はありえない!それどころかくせ毛を活かし昇華さす味方にもなる。
そのために
- くせ毛さんは薬剤耐性が弱い場合があるので濃度を下げじっくりコトコト発色で広がり克服
- ヘアカラーの役割は雰囲気を作るって事
- 落ち着きやうねりを改善するのはスタイリング剤や縮毛矯正の分野
この3つのポイントを押さえましょう。ここさえ知っていれば否定されがちなくせ毛さんのヘアカラーはなりたいあなたを叶える最後の一押しとして機能します。
今回のお話をまとめるとこんな感じ♪
ほんっとに、現場でいろんな細やかなご相談を受けるのが今回の「ヘアカラー事情」
ただそのほとんどが髪の原理に当てはめると的外れだったりもします。
そんなものに惑わされず「あなたのなりたい」を叶えましょう。カラーリングはそのための強い味方です。
髪は自由自在。
くせ毛だからって活かすも打ち消すも、雰囲気を伸ばすもイメージを変えるも何もできないなんて事はない。
コンプレックスなんかではなく個性としてもう一度向き合ってみませんか?そのために必要なモノはここにあります。
そうすればきっと、あなたを取り巻く環境すらも変わり始めると思いますよ♪
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